
歯科医院のホームページを見ますと“予防歯科”というワードをよく目にしませんか?実際のところ何をするのか疑問に思っておられる方も多いと思います。
そこで、今回は「予防歯科ってなに?」についてお伝えしたいと思います。
予防歯科の考え方について
虫歯や歯周病はゆっくりと進行していく病気で風邪などの急に悪化する病気とは異なります。
糖尿病や高血圧といった生活習慣病の仲間にどちらかというと似ています。
生活習慣病は、運動指導や食事指導をとおして病気を予防し、定期的に検査をしながら悪化しないないように注意を払います。歯科も同じなのです。歯ブラシ指導や間食指導などの生活習慣指導で虫歯や歯周病を予防します。
定期検診を行うことで少しずつですがみがき残しが少なくなれば良いですし、虫歯なども重症化する前に見つけることができます。
予防歯科ってなにを予防するの?どんなことをするの?
予防歯科は虫歯と歯周病を予防します。
虫歯や歯周病になってからの治療ではなく、なる前に予防しようという考え方です。
しっかりと検査をおこない、その結果をベースに日々のメンテナンス方法の指導をします。
歯ブラシ指導が中心です。
予防歯科の検査とはどんなことをするの?
細菌検査や、レントゲン検査などで今のお口の状態を確認します。
費用は歯科医院で違いますが一般的な価格は5,000円程度が多いようです。
検査によって、虫歯や歯周病を発見された場合は保険での診療が可能ですが、細菌検査は保険が効かないことが多いので、受診前に費用面についてはしっかりと確認をされることをおすすめめします。
8020運動について
8020(ハチマルニイマル)運動をご存知ですか?
厚生労働省と日本歯科医師会が1989年より推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のことです。
一般的に「20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足できる」と言われています。
この運動には「生涯、自分の歯で食べる楽しみが味わえるように」との願いが込められています。
自分の歯でしっかり噛むことで硬いものでも何でも食べることができます。よく噛み細かく潰すことで胃や腸への負担を減らし、栄養吸収もよくなります。その結果、健康寿命を伸ばせます。
歯科医院の予防歯科の目標は、この「8020運動」が基本です。
