「朝起きたら口の中がねばねばしている」といった経験は誰にでもあると思います。実は唾液が関係をしています。今回はお口の中のトラブルから健康を守ってくれる唾液のパワーについて“お口がネバネバ・・!? サラサラ唾液とは?”についてお伝えします。
唾液はただの水分じゃなかった!
「つば、よだれ・・」と呼ばれあまりきれいなイメージがない唾液ですが、実は体にはとても大切なものです。実は元は血液から作られているのです。
唾液は血液から作られるいるので色々な成分が含まれており、健康をサポートしてくれる重要な役割があります。
唾液の重要な8つの役割
唾液は次のような重要な8つの役割を持っています。
①消化を助ける
②飲み込みやすくする
③美味しく感じさせる
④清潔に保つ
⑤細菌の侵入を防ぐ
⑥むし歯になりにくくする
⑦アンチエイジング
⑧活性酸素を減少する
唾液の基礎知識
唾液は、1日1.0~1.5Lも出てきています。多い場合は、500mlのペットボトル3本分にも相当します。
唾液は唾液腺から分泌されます。
唾液腺には耳下腺、舌下腺、顎下腺と3種類あり、それぞれ分泌される唾液の性質や特徴、役割も違ってきます。
唾液腺ごとの唾液の性質は次のように3種類に分類されます。
・耳下腺…サラサラ
・顎下腺…サラサラ・ネバネバ(混合腺)
・舌下腺…ネバネバ
サラサラ・ネバネバ唾液の違い
サラサラ・ネバネバ唾液の違いは次のとおりです。これらの2種類の唾液がバランスよく働いている状態がベストです。
サラサラ唾液
・副交感神経がコントロール(リラックス時に分泌されやすい)
・水やイオンが多く分泌され唾液アミラーゼを多く含む
・食べ物を飲み込みやすくする
・口の中を洗浄して中性に保つ
ネバネバ唾液
・交感神経がコントロール(ストレス時に分泌されやすい)
・水の分泌が減りムチンを多く含み
・細菌を絡めとり体内への侵入を防ぐ
・こちの中の粘膜を守り保湿する
まとめ
唾液の重要な役割とサラサラ・ネバネバ唾液について違いをお伝えしました。この2種類の唾液がバランスよく働いてくれている状態がベストなのですが、緊張したり、イライラして唾液中の水分量が減り、ネバネバ唾液が増えると危険です。
口の中がカラカラになると、食べ物が飲みにくくなる、美味しさを感じなくなる、消化しにくくなるなどといった食事そのものを楽しめなくなってしまう場合があるのです。
また、唾液の分泌量が少ないと口臭やむし歯のリスクも高まりますので注意が必要です。