歯を失ったとき、どの治療方法を選択すればよいのかお悩み方は多くいらっしゃります。
歯を失ったときの治療法として、主にインプラント・ブリッジ・義歯(入れ歯)の3つ。それぞれにメリットやデメリットがありますが、治療後にトラブルを抱えないためにも、治療法を選ぶときには歯を失った原因をしっかりと知ることが大切です。特にインプラント手術をするにあたって、とても重要になります。
そこで今回は、“歯を失う原因”について詳しくお伝えしていきます。
歯を失う3つの原因
次の3つの原因が歯を失う原因としてあげられます。
・虫歯
・歯周病(歯槽膿漏)
・咬合力
これらのうちの一つあるいは複数が原因となって歯を失ってしまいます。
ここからはそれぞれを詳しく解説していきます。
“虫歯” が原因で歯を失う
一般的に歯は奥歯から失われる傾向にあります。
前から数えて6番目の歯、6歳臼歯と呼ばれる6歳ごろに生えてくる歯は非常に虫歯になりやすいです。
奥歯の形が複雑であり、噛み合わせ面の溝の部分に歯垢が溜まりやすく磨き残しが虫歯になってしまう原因です。
虫歯の範囲が大きく、歯の根元の方まで拡がっている場合は、虫歯を取ってしまうと、歯そのものがなくなってしまいますので、その場合は抜歯することがあります。
“歯周病(歯槽膿漏)” が原因で歯を失う
痛みが出にくいので、気がつかない間にどんどん進行してゆく歯周病。
歯石や歯垢の蓄積が原因で歯肉が赤くはれて、出血もでてきます。
さらに歯周病が進行すると歯肉の腫れが大きくなり、骨が溶け、口臭や出血します。最終的には歯が支えられなくなり、歯を失ってしまいます。
“咬合力” が原因で歯を失う
歯を失う原因には咬む力(咬合力)も関わってきます。
特に夜中に歯ぎしりや噛み締める癖のある方は要注意です。
真面目にブラッシングをして定期検診に通っていても、じわりじわりと歯を失ってしまう場合は、少なからずこの咬合力が関与しているように思います。
まとめ
今回は歯を失う主な原因は「虫歯」「歯周病」「咬合力」であることをお伝えしました。実は、歯を失った原因によって、インプラントを入れた後に起こりうるトラブルが起こることがあります。それはまたの機会にお話をしたいと思います。