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【院長ブログ】「いつ始めるのか?インプラント治療」blog

2022.08.03

皆さまは、永久歯(子どもの歯である乳歯が抜けた後に生えてくる大人の歯)の中で、一番喪失しやすい・失ってしまいやすい歯は、どの歯かご存知でしょうか?

答えは、下の奥歯です。 

当医院には様々なお悩みを抱えた患者様が来院されますが、下の奥歯の特に6歳臼歯と呼ばれる、前から6番目の歯を失ってしまっている、

もしくは、虫歯などの治療で既に治療歴がある患者様を、実際によく見かけます。

 今回は、歯を失ってしまった際にはどのような選択肢があるかをお伝えいたします。

 

■「ブリッジ」という選択肢

ブリッジとは、失ってしまった歯の両隣の歯を削って土台にし、前後の歯を橋渡しをするように人工の歯を入れて、失ってしまった歯を回復させる方法です。

この施術は前後の歯(両隣の歯)が残されている場合に有効です。

ブリッジのメリットとしては、保険適用なので、治療費用を抑えることができます。

また、短期間で治療が完了し、自分の歯と大きく変わらず、噛むことができるので、これまで通りの生活を送ることができます。

デメリットは、両隣の歯を削って治療をするので、両隣の歯が健康な場合は、歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。

また、両隣の土台になる歯の状態が悪い場合は、支えることができないため、ブリッジを入れることができません。 

ちなみに、以前に読んだ文献の中に、ブリッジの平均寿命は10年前後と記載があるものもありました。そうなると、ブリッジを装着した前後の歯が、10年前後でブリッジを支えることができない状態になっているケースも存在するということではないでしょうか。

最初は1本の装着が、2本・3本と欠損が拡大する可能性も考えなくてはなりません。

 

■「入れ歯」という選択肢

ブリッジの他に、入れ歯という治療方法もあります。

入れ歯は、金属のバネ(クラスプ)や床(しょう)と呼ばれる土台を使用し、人工歯を装着して、失しなった歯を補う治療方法です。

「総入れ歯」と「部分入れ歯」がありますが、失った歯が1本だけの場合は、「部分入れ歯」の治療になります。

「健康な歯を削りたくない」「両隣の歯の状態が悪い」等の理由で、ブリッジの治療を避ける場合は「部分入れ歯」を入れる選択肢があります。

入れ歯のメリットは、健康な歯を削らなくて良いので、自分の歯を変わらず保つことができることができます。また、取り外しが可能なので、ブリッジと比べた時に、手入れがしやすいなどもあります。

デメリットは、ブリッジが天然歯に近い感覚で使えることに対し、入れ歯は装着時の違和感を感じることや、自分の歯(天然歯)に比べて噛む力が落ちることが挙げられます。

このように、インプラントが普及する前は、ブリッジか入れ歯で失ってしまった歯を補うケースが多かったように思います。

 

■「インプラント」という選択肢、治療の時期

多くの歯を欠損してしまったり、見た目の問題がでてきたり、噛めなくなってしまった等で

日常生活に影響が出始めてから、インプラント治療を受けるとなると、多くの時間や費用を必要とするケースも少なくありません。

なので、歯医者側の気持ちとしては、欠損が少なかったり、日常生活に支障がでないうちに、インプラント治療を検討していただきたいと考えています。

インプラント治療の最大のメリットは、残っている歯にかかる負担を減らし、歯の寿命を伸ばすことにあります。

ブリッジは両隣の歯を削って土台にし、歯を固定させますが、

インプラントは、顎の骨にインプラント体を固定させるため、天然歯を削る必要がありません。

また、入れ歯のように噛む力が落ちることなく、噛み合わせもそのまま保つことができるので、見た目も使用感も、施術する前の自然に近い状態を作ることが可能です。

インプラント治療をした後も、メインテナンスをしっかり行えば、10年前後の治療した歯の生存率は、約95%と言われています。

 

■噛むことは大事なこと

歯を失った際に考えられる問題は、食事がしにくくなることや、見た目が悪くなることだけではありません。

歯を失ったまま長期間放置していると、喪失した歯の隣の歯が支えを失い、少しずつ傾いていき、噛み合わせが悪くなってしまいます。

また、喪失した歯を庇って、片側ばかりで噛んでしまって顔や身体の歪みにつながったり、発音がしにくくなったり、口の中の問題だけでなく、みなさまの全身への影響が考えれるのです。

なので、「噛むこと」は健康を保つために、とても大切なことだと言えます。

しっかり噛むことで、口の中で唾液の分泌が促され、細菌が繁殖しづらくなります。

また、消化酵素も分泌されるので、内臓への負担も軽減します。

それ以外にも、顔の筋肉や顎も鍛えられ、メリハリのある表情になります。

よく噛むために歯を大切にすると、多くのメリットを得ることができます。

 

■まとめ

虫歯や外的損傷などで、歯を失ってしまった際は、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の治療の選択肢があります。

治療に迷われた際は、いつでも当医院の担当医にご相談いただければと思います。

それぞれのメリット・デメリットやその後のライフスタイルなども考慮した上で、一緒に治療法を決めていきましょう。

当院では、インプラント治療を得意とする歯科医師が在籍しています。

インプラント治療を受けるか迷われていたり、ご検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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