歯が浮く主な理由はこの7つ

歯が浮く主な理由はこの7つ!

  • 1. ストレスや疲れによるもの
  • 2. 歯ぎしり
  • 3. 食いしばり
  • 4. 歯周病
  • 5. 神経をとった後
  • 6. 歯の根っこの先に膿が溜まっている
  • 7. 固いものを噛みすぎた場合
1.ストレスや疲れで歯が浮く

ストレスや疲れで体液の流れが悪くなる

ストレスや疲れによって血液やリンパ液の流れが悪くなります。この時、頭痛、肩こりが起こったり、体がだるい感じがしたりしますが、歯が浮くのも、同じ症状で歯根膜の血行不良によって起こるのです。また風邪を引いたときに抵抗力・免疫力が落ち、歯が浮いた感じになることがありますが、ストレスや疲れの場合も、血行不良を起こすだけでなく、体の抵抗力も低下させることがあります。

休養が大切

こういったことを防ぐためにも、ストレスを解消し、疲れをとることが大事です。また虫歯や歯周病の疑いがあるなら、早めに治療することをおすすめします。まず無理をせず休養を十分とるようにしましょう。血行不良により歯が浮いたときは、歯ぐきのマッサージを行い、血流を良くすることで症状が治まってきます。また体を動かしたり、歩いたりして体全体の血流を良くすることも大切です。

2.歯ぎしり

歯が浮く原因の1つとして、歯ぎしりがあります。歯ぎしりをすると、過剰な力によって歯は左右に大きく揺さぶられます。その時に歯根膜が引っ張られたり、のばされたり、またうっ血してしまいます。それで歯が浮く感じがするのです。

歯ぎしりにある、3種類のタイプ

①グランディング
上下の歯をギリギリこすりあわせるもの。一般的に歯ぎしりと呼ばれているもの。

②クレンチング
音をたてずに歯をくいしばったり、かみしめるもの

③タッピング
上下の歯をカチカチと合わせるもの

これらの3種類を総称してブラキシズムといいます。歯ぎしりは無意識に行っていることが多く、特に寝ている間に見られます。この場合、本人も気づいていない場合もあるので、長期間にわたって歯ぎしりをしている事があります。また実際は寝ている時だけでなく、起きている時にも無意識に歯ぎしりを行っていることがありますので、気を付けなければいけません。

原因

歯ぎしりの原因はまだはっきりとわかってはいないのですが、多くはストレスによるものと言われています。また睡眠の質にも関連があります。深い眠りの時は筋肉の動きが抑制されるのですが、浅い眠りになると、その抑制が解け、頬の筋肉が動き始めるため歯ぎしりが起こりやすいのです。

このストレスの他にも、飲酒や喫煙も眠りを浅くすると言われています。また睡眠時無呼吸症候群や逆流性食道炎も眠りが浅くなるため、歯ぎしりをしやすくなると言われています。

症状

歯ぎしりは、歯が動かされるだけでなく、あごや頭の筋肉も酷使してしまいます。そのため歯が浮くだけでなく、肩こり、あごの痛みなどさまざまな症状があらわれます。また、顎関節症や歯周病を悪化させる危険性もあるのです。

ある日突然、バキッと歯が折れることも

歯ぎしりを毎日繰り返していると、奥歯の咬み合わせ部分にあるでこぼこが、すり減ったり、歯自体が割れたり、折れてしまうこともあるのです。治療後の差し歯や詰め物も破損したり、外れたりします。こういった症状を未然に防ぐため、歯科医院でチェックしてもらう事が大切です。

治療法

まず治療法として挙げられるのがマウスピースの装着です。夜寝る時にナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着し、歯にかかる負担を軽減させます。歯ぎしりの原因はストレスである場合が多いので、ストレスを軽減させる事も大切です。心と体をリラックスさせましょう。

全身疾患との関係性も否めない

逆流性食道炎を始め、全身疾患による歯ぎしりも考えられますので、たかが歯ぎしりと思わず、診察を受け、対処していくことが大事なのです。

3.食いしばり

通常、口を閉じている状態では上下の歯は触れ合っていません。ところが気づかないうち、食いしばっていることがあります。この時、強い力で歯と歯が接触しつづけるため、歯根膜にダメージを与えてしまい、歯が浮く感じになるのです。

例えば、パソコン使用時、集中して仕事をしている時、運転中、通勤時、電車に乗っている時、スポーツをしている時、読書、ゲームなど趣味に没頭している時、家事をしている時など、知らずに食いしばっていることがあります。またストレスによっても起こります。これは口の周りの筋肉が緊張し、自然に食いしばる状態になるからです。そして食いしばることで、より一層筋肉が緊張し、頭痛、肩こりなどを引き起こしてしまいます。

対処法

まず、食いしばっていることに気が付くことが大事です。知らないうちに食いしばっていることが多いので、意識的にリラックスさせるのです。その時、頬を緩め、奥歯を離し、眉と眉の間を離すよう意識してみると、自然と緩んだ状態になります。症状が強い場合は、歯科医院でマウスピースを作成してもらい負担を軽減させます。

4.歯周病

歯周病は細菌感染症です。歯みがきがきちんとできていない状態で、知らずに放っておくと歯周病菌が歯ぐきと歯の間から入り込み、炎症を起こします。この炎症のために歯が浮いたような感じがするのです。特に疲れがでているときは、体の抵抗力が落ち、浮いている感じが出やすくなります。

治療法

①プラークコントロールの徹底

歯周病の治療の基本はプラークコントロールです。細菌のかたまりの歯垢(プラーク)をいかに除去し、滞留させないかがカギとなります。しかし歯みがきをしているにもかかわらず、磨き残している場合があります。どの部分が磨き残しやすいのか、どうやったらきれいに磨けるかはその人によってポイントが違いますので、歯科医院でチェックしてもらうことが必要です。

②歯石除去

プラークコントロールができてくると、歯ぐきが締まってきます。この状態で歯石を取っていきます。歯根部分まで歯石が付いている場合も、表面がつるつるになるまで歯石除去をすることが大事です。歯石がついていると中に細菌が入り込んで、毒素を出し続けますので、きれいに取り除くことが必要なのです。

5.神経を取った後

虫歯が進行し、神経まで炎症が及んだ場合、その神経を取らざるを得ない状態になります。治療で歯の神経をとると、その刺激により、歯根膜に血液やリンパ液が集まってきて、回復させようとします。そのため歯根膜は厚くなり、歯が浮く感じがするのです。

神経をとってから、歯が浮く状態が長引くようであれば注意が必要の歯が浮く状態は細菌によるものではなく、また一過性ですので、2~3日、長くても1週間くらいで治まります。もし歯が浮く状態が長引いたり、痛みが出ている場合は、他の原因が考えられますので、検査をしてもらい原因をつきとめることが必要です。

6.根っこの先に膿がたまっている

虫歯を放っておくと歯の内部まで感染し、神経が死んでしまう事があります。また既に神経を取って、根っこの治療が終わった歯でも、何らかの原因で再感染することがあります。この時、根っこの先に膿の袋ができる場合があります。

膿の圧力で歯が押し上げられている

歯が浮く感じがするのは、この膿の袋の中で圧力が高まり、歯を押し上げようとするためです。この膿の袋を歯根嚢胞(しこんのうほう)といいます。歯根嚢胞は急速に発達しませんが、何年も放っておくと大きくなってしまい、治療しづらい状態になることもあります。

体力が落ちていると感染は一気に加速する

普通は痛みがないことが多いのですが、疲れがたまっていたり、風邪を引いたりして、体の抵抗力や免疫力が落ちると、感染が一気に加速します。この時、強い痛みが生じるのです。ですから、こういった事態を避けるため、たとえ痛みが無くても、早めに治療を行う事が必要なのです。

主な治療法

①根管治療
根っこの治療のことです。歯根嚢胞が比較的、小さい時に行われるものです。歯や、かぶせ物、詰め物などを削り、歯の根っこの中から膿を出していきます。痛み、炎症などが治まった時点で、根っこの中をきれいにし、無菌状態で充填します。そして、かぶせ物や詰め物を入れるのです。

②歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)
歯根嚢胞を直接取り除く治療です。かぶせ物や詰め物が除去できない場合、根管治療が難しいと判断された場合、また根管治療だけでは炎症が治まらない時に行われます。麻酔をし、歯ぐきを切って、骨を削って、歯根嚢胞を取り出します。この時、原因となった根っこの先端部分を切る事も必要になります。細菌が入らない様にし、切り開いた歯ぐきを糸で縫います。嚢胞自体を取り除くので、再発の可能性は低いです。どうしても治療ができない場合、歯を残すのが難しい状態の場合は抜歯になりますので、早めに歯科医院で検査を受けましょう。

7.固いものを噛みすぎた場合

固いものや同じものを食べ続けると歯が浮いた感じがしてきます。これは歯に圧力が加わり続けたことで、歯根膜がリラックスできない状況が続き、ダメージを受けた状態になってしまうことが原因です。

ダメージを回復させるために、体液が集まってくる

ダメージを受けると、回復させるために歯根膜に血液やリンパ液が集まってきます。それで歯根膜が厚みを増すため、歯が浮いた感じがするのです。固いものを食べ、歯やあごを使いすぎたと思ったら、安静にしておくことが大事です。歯が浮く感じが長引いたり、痛みが出たりしたら、他の原因が考えられますので、早めに診察を受けましょう。

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